タイの様子

ry-lax2006-02-11


持ち物に忘れ物があっても大抵、なんでも揃う。
コンビニ、中でもセブンイレブンが死ぬほどあるからだ。
買った物、ミネラルウォーター6バーツ、シャンプー20バーツ、ファンタ、14バーツ。
1バーツ3.2円、大体単純に3倍すれば日本円になるのでわかりやすい。そして安い。


いけしと話してきてこの国の相場感覚がわかってきた。
はじめ一週間は少しお金を使って相場を確かめるのがうまいやり方。
おいしいご飯を食べるのは30バーツから40バーツから。
バスは5.5から7バーツ。日本での移動と食べ物の関係から計算した。
15バーツくらいだとその辺の道端でパックに詰めるご飯が食べられる。
125バーツでご飯を食べるとなると相当豪華なご飯が食べられる。



買い物など、お金に関わる交渉は生活をかけた勝負だ。そこには定価がない。
「日本円で考えたら安いもんねー。」はぼられた時、言ってしまえば負けた時の言い訳だ。
日本人だからという理由で少しでもぼったくられるのは、なめられているようでむかつく。
確かに日本はアルバイトでもすれば簡単にそこそこのお金を手に入れることが出来るし、
タイに旅行しにきているやつが「お金ないんだ、学生なんだ」と言っても現地の人からしたらふざけんなよと思うだろう。
でもまーた馬鹿な日本人がたくさんお金落としてったよ、などとは思われたくない。実際3万5千円で3週間過ごそうとしているのだから簡単に応じていては生きて行けないし。
(と言ってものちのち笑えるくらい単純に引っかかることになるが。。)


海外に来ると自分は日本のイメージ、レッテルを持った一代表だということを実感した。
日本人に初めて会う外国人が僕と出会ったら、その外国人の中での「日本人てこうなんだ像」が僕から出来上がる。だからフレンドリーに、親切にってわけじゃなくて、
ほとんどが日本人で占められている島国ではこの感覚は実感出来ないことの一つだと単純に思った。



空港からカオサンまで行くために、バスを待っていると必ずそこにタクシーが止まり、
何も言わず待っている。
「乗らないよ」とサインを送っても聞かない。
運ちゃんずっと待ってるから話しかけてみようと思って
「35バーツでカオサンまで連れてけ」
と言ったらすっげーこいつらどうしようもねーよ的な感じでウケた。
そんなつもりはなかったのに、失笑と意味のわからない握手を求められた。
そのときは相場感覚が全くわからなかったから、後から思い出すと無謀だったなぁと思う。
空港からダウンタウンまでの値段は現地の人でも100バーツくらいらしい。


タイはバスに乗って窓を開けると、日本の夏のにおいがする。
ドン・ムアン空港からのバスはタイへの妄想をリアルに再現させてくれた。
チープな電球にサスペンションの全く効かないバス。


すべてがギラギラしている。街も人も。
駅では18時になるとみんなの動きが止まる。
国王賛歌が流れ、終わると揃って一礼する。階段を下りる途中の人もだ。


雑踏を歩くと、むせ返るようなにおいがする。
酸っぱいような甘いような。タイのにおいって言ってもいいのだろうか。
決まってこのなんともいいがたいにおいがする。


英語を喋れる人はうまい。訛りがあるが喋れる人もたくさんがいるがほとんど聞き取れない。


明け方、隣の部屋からベッドが軋む音と、喘ぎ声がセットで聞こえる。
早朝からやめてくれ。
タイはギラギラしている。